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STEAM教育とは??

更新日:2022年4月4日


みなさまSTEAM教育という言葉はご存知ですか?

はじめの頃はSTEM教育と言われていて、

Science(科学)

Technology(技術)

Engineering(工学)

Mathematics(数学)

の4つの要素から言われていた子どもたちの成長に大切な教養だったものに加えて

Arts(芸術)が加えられたものになります。


技術革新が進み、AIも活躍する世の中になり、その社会に通用する人を育てていくための教育方針で、人工知能にはない人間らしさ、そして人工知能と向き合うためにそして指示を出せる人として成長できるように…と考えられた大切な分野です。


ちなみにAの芸術には音楽に加えて美術やバレエなども含まれます。


音楽が本当にいいの?ピアノのなにがいいの?ということについて少しお話ししたいと思います。


まずはピアノはとても脳科学から見てもさまざまな効果があります✨

私も脳科学を元に作られた教材を使い勉強を続けておりますが、幼い頃からのピアノや音楽からの刺激で脳の神経回路が大きく成長して、音楽がさまざまな分野への橋渡しとなります。


目で楽譜(音符)を見て認識し

脳で理解をして

10本の指で違う動きをして

指先では鍵盤のタッチを調整し

腕や背中、お腹などあらゆる筋力を使い

足では時にはペダルを操作し、

それを濁らないように耳で調節をして

呼吸をしながら演奏をします。


ピアノは一気にこれだけのことを同時にこなしています。

もしかしたらもっとこれ以上に何かしているかもしれません。


また、作曲家や時代背景、曲のことを調べ、曲中に出てくる音楽用語もわからなければ調べて理解をします。


自分でこのような曲に仕上げたいということも考え仕上げていきます。


また、最終的には暗譜をして楽譜を見ないで演奏をします。

練習には大きな努力と時間が必要で必然的に記憶力も上がります。

そして暗譜することにより目の見る力が開放されるので耳が研ぎ澄まされ、楽譜を見ているときよりも表現力や強弱などの調整ができるようになります。


ホールでの本番では大体は触ったことのないピアノで弾くことになります。

コンクールでは尚更。どんなタッチかペダルの深さは?音色は?何もかもが初めての状態での演奏です。

1音目を鳴らした地点でどのようなピアノなのか瞬時に判断してその後演奏を続けます。

ミスをした時はその後どうするのか瞬時に判断をします。そのため判断力も必要です。


忍耐力、学ぶ力、記憶力、そして音楽を通じてのコミュニケーションをとることができるようになります。

もちろん集中力もなければピアノは練習もできません。


早い時期から音楽を始めれば耳の成長を促し絶対音感をつけることも可能です。

耳はお腹の中にいた頃から使っていたこともあり、臨界期(成長が著しい時期)が他の部位より早く終わります。そのため早くからの音楽導入は演奏ではなく聴くことや見ることを重点的に行うと効果があるのではないかと私は思います。


そして話せない、初めての土地でもピアノは世界共通です。

音楽も世界共通です。

演奏にはその人の個性が全て音色として現れます。

ピアノが弾けるようになり、それが大人になった時、趣味に繋がったりストレス発散になることももちろんあります。


コンクールや発表会を目指して目標をたて、行動計画をたてて練習を進めることもでき、これらの全てのことはピアノだけではなくさまざまな分野にも活用できる内容です。


そしてなにより、AIやコンピュータにはできない”人間らしさ”を出すことができるのが芸術の分野だと思います。


同じ曲でも他の人が演奏すれば解釈が変わり、個性が出てきます。

正解はあるようでないのが音楽です。

ミスタッチがない演奏を求めるのであればコンピュータで十分です。


デジタルの進むこの時代に、忘れそうな感受性も大切にできるのが芸術です。


よく頭のいい人はピアノを弾いていると言いますが、それは上記のことがあるからそこから繋がってきているのではないかなと思います。

もちろん必ずしも頭が良くなるとは言えません。実際私はそこまで中学、高校時代偏差値は中の中、勉強もすきではありませんでした。


ですが、ピアノを幼少期から続け小学校高学年からはマーチング、中高大と吹奏楽という音楽漬けの中で、忙しい中やることをきちんとやる、挨拶など人としてのマナーを守る、そしてなにより今は記憶することの力をとても感じています。


初めて会った人やちょこっと話した内容も基本的にはきちんと聞いていたものはほぼ記憶しています。生徒さんも現在50名以上を指導させていただいております。

なので毎週50名近くの生徒さんと会います。

本当に忘れてはいけないことはメモを取りますが、会話はほとんど記憶し、翌週もその続きから会話したり、テキストはどこからか、先週何を指摘したか、この日にはなにがあるか、など自分でもよく覚えているなと思うことがあります。


学生時代に比べたら劣りますが暗譜も集中すれば比較的すぐ覚えられます。

暗譜に関してはもちろん日々の練習過程もあるのでなんとも言えませんが、記憶することに関してはまだまだ自信があります。

(そのくせステージでは暗譜が飛んだらどうしようと常に不安と闘っています。)


楽譜は線と丸だけでできている記号のような世界です。

その記号を瞬時に把握し、距離感、形という情報を脳に伝えそれをピアノにアウトプットする。簡単なようでとても難しいことです。

こんなにも脳をフル活用できる分野はなかなかないと思います。


そして楽しんできたこのピアノという共通のものを通じてのコミュニケーションはとてもすんなりできると思います。

だってお互いピアノを弾いていれば「どんな曲が好き?」から始まり話はどんどん膨らむはずです。

「上手だね!どんな練習してるの?」

「その曲かっこいいね!」

「その曲好きだから曲名教えて」

なんて会話はよく私もします。

そこから広がる輪は音楽をしていたからできる会話です。


プロになる必要はありません。

なったらなったでまた違う課題が出てきます。

私も指導するようになり常に壁にぶつかり、勉強し、実践し、落ち込み、喜び、の繰り返しです。


"音楽をやっていてよかった"

と生徒さんが思ってくれるのがそれが1番の喜びです。

人間だからできる音楽を通じて子どもたちのこれからの人生が豊かになり、人生の選択肢が広がるようなピアノを一緒に楽しんでいきたいと思っております♪

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